ダイエットのためにランニングを始めたんだけど、だんだん腰とか膝が痛くなってきた・・・。
しかも最近、足の指がこわばってる感じもするし、浮き指だよって言われたこともある。
ランニングしたときの腰や膝の痛みって、浮き指と関係あるのかな!?
ねえ先生、これってどうなんですかあ?
まずは「浮き指」チェックから
専用の機材があれば正確にチェックできますが、自宅でも簡易チェックができるので、その方法を紹介します。
▼浮き指の簡易チェック
- リビングな平らな床に裸足で立つ
- 顔は正面を向く
- 指の下に「コピー用紙」「下敷き」などを入れてもらう
指と床の間に、コピー用紙や下敷きが入らなければ正常ですが、もし入ってしまったら「浮き指」を疑いましょう。
浮き指だと、なぜ腰痛になる?
それではまず「浮き指が腰痛を引き起こす原因」について、お話していきますね!
足の指の面積は、足の裏全体の「約20%」を占めています。
浮き指になると、残りの「約80%」の部分で体重を支える(バランスを取る)ことになるので、重心が後方へズレてしまいます。
その結果、バランスを取るために「猫背」になるか「腰を反る」ことをします。
とくに、体幹の筋力が弱くなっている女性は、この「反り腰」になることが多くなります。
ランニングフォームも「腰を反らせた」状態になるので、腰へ衝撃が集中してしまい、腰痛を起こしやすくなります。
浮き指だと、なぜ膝が痛くなる?
では次に「浮き指が膝痛を引き起こす原因」について、お伝えしますね!
浮き指になっていると、足の裏にある「横アーチ」が崩れていることがほとんどです。
じつは、足の裏にある「3つのアーチ(横・内側縦・外側縦)」というのは、クッションの役割を果たしています。
この足の裏のアーチが崩れることで、地面からの衝撃をやわらげることができなくなり、膝への衝撃が強くなって「膝が痛くなる」という状態になってしまいます。
さらに、前述した「反り腰」になっていると、足を着くときに膝への衝撃も強くなりやすいので注意が必要です。
ランニングの「浮き指」対処法
日常生活で「かかとが柔らか過ぎる」「靴底が硬すぎる」という靴を履いていると、浮き指になりやすいです。
ランニングで腰痛や膝痛を起こさないための対処法を、いくつか紹介していきますね!
▼浮き指による腰痛・膝痛の対処法
- 足指と足首のストレッチ
- 足指の筋力強化(とくに握る力)
- 体幹の筋力強化(腹筋など)
- インソールを入れる
- 5本指の靴下を履く
浮き指になっていると、足の甲側にある筋肉が硬くなっているので、足の指や足首を曲げたりして、柔軟性を出していくといいです。
お風呂の中で行うと、気持ち良くて効果もありますよ♪
さらに足の裏の筋肉(足の指を握る力)が、とても弱くなっているので、筋力を強化していきましょう。
・タオルギャザー
・爪先立ち(かかと挙げ)
こういった運動をしながら、足の指の筋力を強くします。そうすることで、足の裏のアーチ機能を復活させることができるんですよ。
さらに、腰痛を予防していくために「体幹(とくに腹筋)」の筋力を強くしていくといいです。
とくに「クランプ」というトレーニング方法は、手軽なのでおすすめです。ポイントは「お腹を締める」「体の軸をまっすぐに保つ」この2点になります。
こちらの「足の冷えを治したい人!運動で簡単に改善できるコツを教えます♪」で紹介している運動は、とくにおすすめですよ!
ランニングをするときは、足の横アーチを補ってくれるインソール(中敷き)をシューズに入れ、5本指の靴下を履くと、足の指を使えるようになっていきます。
浮き指の対処法については「足の指が地面につかない!?浮き指の原因と治し方をプロが直伝します♪」も参考にしてみてくださいね。
浮き指になっていると、外反母趾や巻き爪といったトラブルになるリスクが大きいです。
ランニングをしていて、腰や膝に違和感を感じたら、すぐに専門家へ相談してみてください。
我慢してランニングを続けていると、いろいろなトラブルを引き起こしますから、早めに相談してくださいね!