休日に街の中を歩いていると、これは将来「寝たきり」になるんじゃないか、そう思ってしまう歩き方をしている人をよく見かけます。ほんとに多いですね。
若い人からしてみれば、寝たきりと歩き方なんて関係ないって思うかもしれませんが、じつはそうではなくて、歩き方と寝たきりには大きな関係があります。
これから、20年、30年と、いまの悪い歩き方をしたまま年を重ねていくと、寝たきりになる可能性が高くなるでしょう。
決しておどしではなく、こう断言できる理由が、寝たきりの原因にあるんです。
寝たきりになる原因の1/4が「転倒や骨折」および「関節疾患」
厚生労働省「国民生活基礎調査(平成28年)」によると、寝たきりあるいは要介護になる原因をまとめると以下のとおりになります。
▼寝たきりの原因(要介護)
- 認知症(18.7%)
- 脳卒中(15.1%)
- 骨折・転倒(12.5%)
- 関節疾患(10.2%)
このデータを見て驚くのは「骨折・転倒」と「関節疾患」が多いことで、両方を合わせるとなんと「22.7%」になります。これは要介護者の約1/4です。
ですから、転倒による骨折や関節疾患を予防していくことが大切で、歩き方が悪いと「転倒・関節疾患」になるリスクも高くなってしまいます。
では、どういう歩き方をすればいいのかというと・・・
寝たきりになる原因は歩き方にあり
スマホを見ながら歩いたり、高いヒールを履いて歩いたり、こういう歩き方をしていると、将来的には寝たきりになるかもしれません。
下を向いてあるく
スマホを見ながらとか、目線を下にしてとか、いわゆる猫背の姿勢で歩くと、体には色々な異変が起こるか、負担が集中していきます。
・腰に負担がかかりやすい
・骨盤が動かず歩幅が狭くなる
・お尻やふくらはぎの筋力が弱くなる
この状態がずっと続くと、足を擦るようになったり、つまづきやすくなって、転倒のリスクが高くなります。
つまづいて「転んで骨折した」なんてことは、よくあることです。
ヒールの高い靴で歩く
かかとが高いものを履いて歩くと、いわゆる「反り腰」の姿勢になりやすく、足元にも負担がかかり続けます。
・腰に負担がかかりやすい
・膝にも負担がかかる
・足の親指や指先に負担がかかる
こういう状態で歩いていると、膝の関節炎や外反母趾などになりやすく、そうなると体重をかけるだけで痛みが出るようになります。
そうなると、どんどん歩けなくなってしまい、筋力まで低下してしまうんですよね。
「仕事でハイヒールなんか履きたくない!でもプライベートではオシャレをしたい!」では、ハイヒールで安全に歩くコツを解説しているので、参考にどうぞ!
足腰に不調が出てきたら、寝たきりになる歩き方のサイン!?
年齢に関係なく、足腰の調子が悪くなってきたと感じたら、歩き方を変えていくサインだと思いましょう。このタイミングでやったほうがいいです。
もちろん、痛みがあるなら早めに治療しておくとよくて、痛みを我慢して歩いていると、別の場所にも負担がかかるので注意してください。
・腰痛
・膝痛
・つまづき
・外反母趾
・巻き爪
こういった症状は、歩き方が悪いとよく起こりますし、年をとってからだと治りにくいものばかりです。ですから、早めの対処をしておきましょう。
最近ちょっと、歩くと痛みがあるな、足腰が疲れやすいな、段差のないところでもつまづくな、こういったことを感じているなら、一度ご相談くださいね。