蒸し暑い季節になってくると、足が蒸れるようになったり、足がむずがゆくなってきたりする人が、とても増えてきます。
ですが、一概に「足のムレ=かゆみ」というわけではなく、足が蒸れてしまうことで「かゆみの原因」が出てくるというのが正しい理解です。
そこで今回は、足が蒸れることで「足がかゆくなってしまう原因」についてお伝えしながら、足ムレの予防対策についても触れていきたいと思います。
足のムレで「かゆく」なる原因
足が「かゆくなる」原因は大きく分けると2つあって、冬場のように足が極端に乾燥している場合と、夏場のように足の蒸れがひどくて「雑菌」などが繁殖してしまう場合です。
▼足の蒸れが原因でかゆくなるケース
- 足白癬(いわゆる水虫)
- カンジダ(カビ)
- 水ぶくれ(汗疱)
- 疥癬(ダニ)
- 多汗症
ここでは、いわゆる「足のムレ」が原因で足がかゆくなるケースについて、お伝えしていきます。
足白癬(いわゆる水虫)
足がかゆくなる原因で一番多いのが「足白癬」いわゆる「水虫」で、カビの一種に感染してしまうことで発症し、とても強い「かゆみ」を伴うのが特徴です。
足白癬というのは、足の指の間に発症することが多くて、足が蒸れやすい時期になると「症状が悪化する」傾向があります(とくに夏場など)。
カンジダ(カビ)
カビの一種である「カンジダ」が、足の湿気によって異常繁殖することことで、足の指の間から出血したり、かゆみを引き起こしたりするのが特徴です。
そもそも、カンジダは皮膚についている「常在菌」と呼ばれるものなんですが、湿気にさらされたり、免疫力が低下したときなどに異常増殖してしまいます。
水ぶくれ(汗疱)
一見すると水虫のようにも見え、小さな水ぶくれに加えて、かゆみを伴う症状の1つに「汗疱(かんぽう)」と呼ばれるものがあります。別名「異汗性湿疹」とも呼ばれます。
水虫のように「ジュクジュク」したような症状はほとんど見られず、皮膚の炎症もしくはアレルギー反応が原因とも言われますが、やはり「汗疱」は湿気や汗をかくとできやすいです。
疥癬(ダニ)
疥癬(かいせん)は、皮膚の表層に「ヒゼンダニ」と呼ばれる微小なダニが寄生してから「2~4週間の潜伏期間」を経て発症し、とても強いかゆみを伴うのが特徴です。
また、ヒゼンダニは熱とか乾燥に弱く「50℃の環境下なら10分で死滅する」んですが、湿度が高い環境だと14日間生存することもあります。
多汗症
また特殊なケースとして「足底多汗症」という場合もあり、これは足の裏から「過剰な量の汗」が出てくることで、足が蒸れてしまって臭いがキツくなったり、かゆみを生じたりします。
なぜ多汗症になるのか、明確なメカニズムはいまだ解明されてないようです。
足が蒸れるのを防ぐ方法
ここまで紹介してきたような「かゆみ」の原因は、足が蒸れてしまうことで発症したり、悪化してしまうことがあるので、ここからは足ムレの対策についてお伝えしていきます。
まず、足が蒸れやすい原因は、以下のような感じです。
・靴のサイズが小さい
・足に汗をかきやすい
・靴の中が濡れている
・素足で靴を履いている
・通気性が悪い靴を履く
ですから、なるべく「布製」とか「本革」などの通気性が良い靴を履くようにして、靴を履かないときには、しっかり乾燥させておくことが大切です。
もしも、ストッキングなどでハイヒールを履く場合には、応急処置として「制汗剤」を足の裏にかけておきましょう。
また、インソールを使っているなら、なるべく毎日インソールを取り替えるようにしておくと、対策は万全になりますね。
靴を濡れたままにしておかない
先ほど少し触れましたが、靴をしっかり乾燥させることはとても大切で、とくに雨に濡れたり、汗をかいたりした後は、乾燥剤を入れるなどの方法で「靴の湿気自体」を取り除いてください。
そして、家に帰ってきたら「足をしっかり洗う」ようにして、湿気で繁殖した雑菌を洗い流すようにしましょう。
ちなみに、足ムレ対策について「足が蒸れる原因って?足ムレ対策をしっかりして足の臭いを消そう」でも詳しく解説しているので、よければ参考にしてください。