運動不足の解消に始めた「夜間のジョギング」。はじめの頃は調子も良かったんだけど、最近ちょっと足の裏が痛くなってきて・・・。
とくに「足の指の付け根」が、ジンジンと痛くなるんです。しかも親指じゃなくて、人差し指の付け根が痛いんですよね。
これって、ジョギングの影響なんですかねー?
いわゆる「中足骨骨頭部痛」という症状です
人差し指の付け根が痛いのは「中足骨骨頭部痛」と呼ばれるものです。急に運動を始めたりすると、よく起こる痛みの一つです。
この場所に痛みが出る人の多くは、足の横アーチが崩れている「開張足」という状態になっていて、走ったときの衝撃がそのまま負担になってしまいます。
ジョギングなどの運動を始めて、足の指の付け根が痛くなったとき、その対処法がいくつかあります。
▼中足骨骨頭部痛の対処法
- 足裏のマッサージ
- 足首のストレッチ
- 足指の筋力強化
- インソール
- テーピング
- 安静
- ヒールの高いものを履かない
こういったものが主な対処法になります。
安静にしつつ、踵の低い靴を履く
もちろん、ジョギングなどの運動は控え、症状が落ち着くまでは「安静」にしてください。
さらに、日常生活で履いている靴にも気を使って、なるべく「踵の低い」靴を選んで履きましょう。
ハイヒールなどを履くと、指の付け根の部分に体重が集中しますから、せっかく運動を控えても負担が減らないので注意してください。
マッサージとストレッチ
開張足になっていて、しかも中足骨骨頭部痛になるということは、足の裏のクッション機能が低下している証拠です。
そうなると、足にかかる体重が分散されず、足の裏の筋肉にも負担が増えて、筋肉が硬くなってしまいます。
ゴルフボールやテニスボールを使って、足の裏をマッサージするといいです。さらに自分の手で足の指をもち、足の指を開いたり回したりして「ほぐす」のも効果的です。
足首が硬くなっているのも、足の指の付け根に「過度な体重がかかってしまう」要因になります。
「ふくらはぎ」や「すね」をマッサージしたり、足首をストレッチするなどして、足首をできるだけ柔らかくしていきましょう。
足の指の筋力強化
開張足になっているのは、足の指の筋力が弱くなっているからです。運動を中止してマッサージをしても、足の筋力が弱いままだと、すぐに「再発」してしまいます。
「タオルギャザー」や「踵挙げ」をして、ふくらはぎや足の指の筋力を強くしていきましょう。筋トレをして痛みが出るようであれば、中止して様子をみましょう。
タオルギャザーのやり方については「足指の運動が上手くできない!?タオルギャザーのコツは「開いて⇒握る」だけ!」を参考にしてみてください。
インソールやテーピングで負担を軽くする
マッサージや筋トレなど、セルフケアをして痛みが落ち着けば、徐々に運動を再開していきましょう。
ふたたび、ジョギングなどの運動を始めるときは、インソールやテーピングなどを使って、予防をするといいです。足の横アーチを補助してくれるインソールもあるので、おすすめです。
テーピングは足の横アーチを作るように巻きます。ただし、専門的な知識がないと逆効果になるので、よければ当院へご相談ください。
神経症状や骨折のリスクがあります
足の指の付け根が痛くなって、それを無視して運動を続けていると・・・。
症状が悪化するだけでなく、モートン神経腫といわれる神経症状、疲労骨折といった二次的なトラブルを引き起こす可能性もあります。
また、足の指の付け根が痛くなる人は、外反母趾になっていたり、そういう傾向がみられることが多いです。これを機に「足治療の専門家」に見てもらうと、根本的な解決ができるので、ぜひご相談ください。