梅雨の季節になると、長靴(レインブーツ)を履く機会も増えると思いますが、それでも長靴ってたまにしか履かないから「足が疲れる」ことって多いですよね。
そもそも長靴って、歩きやすさよりも防水機能を優先している履き物なので、長時間にわたって履き続けていると、どうしても疲れやすくなります。
そこで今回は、長靴を履いていると足が疲れてしまう原因と、なるべく疲れないようにするための対策方法を、いくつかお伝えしていきます。
長靴で足が疲れる原因と対策
長靴は雨の日に履くだけでなく「農作業」とか「釣り」といったときなどにも履くことがあるので、どうしても「足が疲れてしまう」と感じる人が多いです。
では、そもそも長靴はなぜ疲れやすいのでしょうか?
▼長靴で足が疲れやすい原因
- 長靴の中で足が遊ぶ
- 足首が動かしにくい
- 足を持ち上げて歩く
- 靴底までやわらかい
これらが、長靴で足が疲れてしまう主な原因で、長靴の構造上によるものがほとんどです。
それでは、これらの原因への対処法を解説していきます。
長靴の中で足が遊ぶ
足の甲部分に靴紐やベルトがない長靴だと、脱ぎ履きしやすい反面「足が遊んでしまう」ことが多くなるので、足の甲が痛くなったり、足の指が疲れやすくなったりします。
つまり、足の甲と長靴の間に隙間ができてしまうので、繰り返し足の甲が長靴とぶつかってしまったり、足の指を少し反らせて歩くようになります。
とくに、サイズが大きい長靴を履いていると、このような状態になりやすいです。
【対処法】
・足のサイズに合った長靴を選ぶ(1cmくらいの余裕)
・インソール(中敷き)を入れる
・厚手の靴下を履く
できるだけ、足の甲と長靴の隙間を埋めることが大切なので、上記のような対策をしましょう。
足首が動かしにくい
全体がゴムでできている長靴は、とくに「足首」が動かしづらいという特徴があり、ほぼ90度くらいで固定されている感覚です(自由に動かせるのは、足と長靴にできる隙間の範囲)。
しかも、つま先を下げる動きができないので、常につま先を持ち上げている状態になります。
この「つま先を持ち上げてる」状態というのは、すごぐ「脛(すね)の筋肉」を使うことになるため、すねが疲れたり、ときには筋肉痛になったり・・・経験した人も多いかも!?
【対処法】
・素材が柔らかい長靴を選ぶ
・かかと部分がやや高いものを選ぶ
・かかとが分厚いインソール(中敷き)を入れる
なるべく「足首が動かしやすい」ような柔らかい素材を選んだり、かかとを少し高くしておくことで疲れにくくなります。
足を持ち上げて歩く
先ほども触れましたが、長靴は足首が動かせない履き物なので、地面を蹴る力も弱くなって「足を前に出す勢い」も弱くなります。
そのため、つま先が地面に引っかからないように、無意識のうちに「足を挙げて歩く」ため、太ももが疲れたり、足の付け根の前側が痛くなったりします(股関節の痛み)。
【対処法】
・重さが軽い長靴を選ぶ
・素材が柔らかい長靴を選ぶ
このように、素材が柔らかくて軽い長靴を選ぶのが基本で、あとは「なるべく歩幅を小さく」して歩くこともコツです。
靴底までやわらかい
長靴の構造上、ヒール部分も靴底もすべて「ゴム」でできているので、じつは普通の靴にくらべると靴底は柔らかくなっていて、より地面の凹凸を足の裏で感じるようになります。
この靴底が柔らかい構造というのは、つまり「足を支える」機能が弱いことの裏返しでもあり、体重を支えるために足裏への負担が増えていきます。
その結果、足の裏の筋肉が疲れやすくなり、足の裏が痛くなったりもするんです。
【対処法】
・インソール(中敷き)を入れる
・靴底が硬めの長靴を選ぶ
どんな靴でもそうなんですが、インソール(中敷き)を入れると歩きやすくなり、足も疲れにくくなるので試してみましょう。
長靴でも靴擦れや足の痛みに注意
長靴というのは「足を濡らさない」ことを目的として作られたものなので、今回紹介したように、足の機能とか歩き方に合わないこともあります。
ですから、足の疲れやすさだけではなく、長靴でも「靴擦れ」を起こすことがあるので、こちらも注意が必要です。
もし、長靴の靴擦れが気になるようなら「長靴でも靴擦れは起こる!?レインブーツの靴擦れ対策はコレに限る!」の中で対処法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
足の痛みが出始めたら要注意
長靴というのは「足が疲れやすい」履き物の代表格みたいなものですが、長時間にわたって履き続けていたり、履く頻度が増えていくと、足の痛みにつながっていきます。
放置しておくと、足首が痛くなったり、足の裏が痛くなったり、つま先が痛くなったり、下記のようなトラブルを引き起こしやすいです。
・巻き爪
・外反母趾
・関節痛(膝や股関節)
こういった症状がで始めると「治るまでに時間がかかる」ので、あらかじめ長靴の疲れ対策はしておきましょう。
もしも、すでに痛みが気になるようでしたら、当治療院でも「LINE無料相談」をしておりますので、遠慮なくご相談ください。