健康寿命を延ばしたいなら「足」のケアを怠るな!あなたの親指の爪は大丈夫!?

 

 

厚生労働省の発表によると、2019年の健康寿命は「男性:72.68歳」「女性:75.38歳」となっています。また、平均寿命は「男性:81.41歳」「女性:87.45歳」

 

単純に数字だけを見ても、平均寿命と健康寿命の差は、男女とも「10歳前後」となっていて、まだまだ健康寿命は延ばせそうです。

 

(平均寿命)ー(健康寿命)

男:81.41ー72.68=8.73歳

女:87.45ー75.38=12.07歳

 

そして現在、健康寿命を延ばす様々な取り組みがされていて、運動習慣を身につけたり、ウォーキングを推奨したり、ということも各種団体からなされています。

 

ただし、足の爪や指などに異常を持っていたとしたら、痛みなどによって運動することは制限されてしまいます。では「運動したくても足が痛くてできない」という人は、足元にどんな問題を抱えているのでしょうか。

 

 

65歳以上の高齢者では、半数以上が「爪」に異常あり

 

少し古い資料になりますが、2003年の調査によると「65歳以上の高齢者」の大半に、爪の異常が見られました(フットケアのあり方に関する研究委員会 厚生労働省)。

 

 

▼65歳以上「足の親指の爪」

  • 陥入爪:15%
  • 肥厚爪:44%
  • 自分では切れず放置

 

この他に「巻き爪」などのトラブルを抱えている人も合わせると、大半の高齢者は「爪に異常がある」と推測できます。

 

ではなぜ、足の爪に異常があると、健康寿命に影響が出てくるのしょうか。なぜ、運動することができなくなるのでしょうか。

 

 

足の指や爪が健康でなければ、運動やウォーキングが続かない

 

膝痛や腰痛といったことも、運動ができなくなる大きな原因ではありますが、じつは「足の爪のトラブル」というのも、運動ができなくなる理由の1つになります。

 

なぜなら、足の爪には以下のような役割があるからです。

 

・指先の保護

・指先の感覚

・体重の支持

 

そして、爪のトラブルが原因で痛みが出たりすると、ウォーキングなど「運動ができない」という状態になります。

 

また、足の親指の爪に痛みがあったり、爪が分厚くなっている人だと、下半身の機能が低下しているという調査報告もあります(A.imai 他 The international Society of Dermatology 2011,55,215-220)。

 

つまり、親指の爪に異常があると、運動不足になりやすく、さらに転倒するリスクが高くなってしまうとも言えます。

 

高齢者になると、運動不足や転倒によって「病気」や「怪我」をしやすく、また治りにくくなってしまうため、そこで健康寿命が途絶えてしまうケースも多いです。

 

 

外反母趾や扁平足などにも要注意

 

爪だけではなく、足の指にも注意しておく必要があり「外反母趾」や「扁平足」といったものは、高齢者だけでなく若い人にも多いです。

 

若いときは違和感や痛みがあっても「動けてしまう」から、放置してしまいがちなんですが、治さないまま歳を積み重ねていくと「動けなくなる」ので気をつけましょう。

 

ということなので、足の爪や指などに異常を感じたら、今すぐケアを始めるといいです。その一例として、以下の項目を参考にしてください。

 

・足の爪の切り方に気をつける

・足の爪と指を清潔にする

・足の爪の乾燥を防ぐ

・足の指の筋力を強くする

・足の指やふくらはぎのストレッチ

 

こういったことを「日頃から」やっておくと、健康的な生活を長く続けられるので、今すぐ始めてみましょう!

 

足のトラブルでお悩みであれば、遠慮なくご相談ください。あなたの症状に合わせた治療をさせて頂きます。