先日、百貨店に行ったとき、ヒールを履いている店員さんが「コツコツ」と小さな音を立てて、とても上手に歩いているのを見ました。
その帰り道、地下鉄のホームで電車を待っていると「カツカツカツ!」と大きな音を立てて歩いているOLさんがいました。
この音の違いを聞いただけでも、あのOLさんは「つま先痛くなってないかなあ、大丈夫かなあ」って勝手に思ってしまいます(完全に職業病ですね・・・)。
なぜヒールの歩き方が悪いとカツカツ音がするのか
ヒールを履いて歩くときは「かかと」と「つま先」を同時に着くのが、上手な歩き方の基本です。
もしも、歩き方とか足の着き方が悪いと「音が大きく」なったり「変な音がする」ので、自分でもわかりやすいと思います。
・「カツ、カツ」と大きな音がする
・「カツ、ペタ」と連続して音がする
・「ガリ、ガリ」と引きずった音がする
こういった音がするときは、たいてい上手なヒールの歩き方ができていないので、歩き方を改善していく必要がありますね。
「カツ、カツ」と大きな音がする
冒頭で例に挙げたOLさんみたいに「カツカツカツ」と大きな音が出るのは、歩幅が大き過ぎるのが大きな原因です。
ヒールを履いて歩くときは「歩幅をやや小さく」するのがポイント!
「カツ、ペタ」と連続して音がする
足を着いたときに「カツ」「ペタ」と、二重に音が聞こえるとき、これは「かかと」と「つま先」を同時に着けていない証拠です。
これも「歩幅が大きい」とよく起こる現象なので、歩幅はやや狭くして歩きましょう。
「ガリ、ガリ」と引きずった音がする
かかとを引きずったような歩き方をすると「ガリ、ガリ」といった音がします。
こういった音がするときは、しっかり体重を支えて地面を蹴り出せてないか、そもそもヒールのサイズが合っていない(大き過ぎる)可能性があります。
ヒールの歩き方が悪いとつま先に負担が
ここまで指摘したように、ヒールの歩き方が悪いといろいろな音が出てしまいます。そして、それ以上に問題なのが「つま先」への負担が大きくなることです。
ヒールを履いて歩くだけでも「つま先」への負担はあるんですが、悪い歩き方を続けていると、やがて「外反母趾」や「巻き爪」といった症状に悩まされるようになります。
・親指が痛くなってきた
・爪が変形してきた
もしも、こういった症状を感じたら、すぐヒールを履くのは中止してください!
痛みを我慢してヒールで歩くと症状は悪化の一途
そもそもヒールを履いて歩くということは、普通よりも体重がつま先にかかりやすいので、歩けば歩くほど「つま先への圧力」というのは増えていきます。
ですから、痛みを我慢してヒールを履き続けていると、症状はどんどん悪化していき「最悪の場合は手術が必要」になってしまうことも。
その他にも、ヒールで歩いていると「腰痛」を起こしたり「靴擦れ」になったりしやすいんですが、痛みを起こさないような歩き方ってあるのでしょうか。
ヒールのカツカツ音が小さくなる歩き方のコツ
ヒールで正しい歩き方をマスターすれば、足を着いたときの音も「コツコツ」といった上品な音色になります。
そういったモデルのような上品な歩き方をしてみたいなら、以下のような意識で歩くといいです。
▼上手なヒールの歩き方
- 「かかと」と「つま先」を同時に着く
- 「くるぶし」を意識して体重を支える
- 「お尻」や「お腹」をギュッと締める
これらを意識しながら、歩幅をやや狭くしながら歩いてみましょう。
背筋もしっかり伸びるから上品に見えますし、なんだかオーラが出てるような出立ちに変身するひとも多いです。
こちらの「痛くないヒールの歩き方を覚えよう!ポイントは「足の着けかた」にあり」でも詳しく解説しているので、よければ参考にしてください。
違和感が出てきたら専門家に相談を
つま先や腰などに違和感が出てきたら、我慢せずに専門家に相談するようにしましょう。
というのも、痛みが強くなってからだと「治るまでに時間がかかる」ケースが多いので、早めに治療をしておいた方がいいからです。
なお、当両院では「LINEによる無料相談」などもやっていますので、気軽にお問い合わせください。