「足のアーチを鍛えなさい」って言われたんだけど、そもそも足のアーチって何なんだろう?
わたしたちの足の裏には、以下の3つの「アーチ」と呼ばれるものがあって、とても大切な機能を持っています。
・内側縦アーチ(土ふまず)
・外側縦アーチ
・横アーチ
これら足の裏にあるアーチが崩れてくると、足の痛みや変形を引き起こしてしまうので、しっかり鍛えておくといいでしょう。
足のアーチの役割は3つ
足のアーチには、大きく分けて「3つの役割」があります。
▼足アーチの役割
- 衝撃の吸収(クッション)
- 血管と神経の保護
- 歩くときの推進力
衝撃の吸収(クッション)
まず、一番の大きな役割が「衝撃を緩和する」ことで、いわゆるクッションのような機能を持っています。
ちなみに、歩くときに足の裏へかかる衝撃は「体重の5~6倍」にもなるので、このクッションの役割がないと「足や腰」への負担が、とんでもなく増えてしまいます。
血管と神経の保護
足の裏にも「血管」や「神経」が張り巡らされていて、これらが体重で圧迫され続けると「感覚が鈍くなる」とか「足が痺れる」といった症状が出ます。
足の裏がアーチ状になっていることで、体重による圧迫から神経や血管を守ってくれています。
歩くときの推進力
この足の裏にあるアーチ構造というのは、歩くとき「バネの役割」にもなり、効率よく歩くために重要な機能です。
もしアーチの機能が十分に果たせないと、足の親指に負担が強くかかるようになり、外反母趾や巻き爪などの変形が起こりやすくなります。
足のアーチを鍛える方法
それでは、この足のアーチを鍛えるには、どういったことをすればいいのでしょうか?
基本は、足の指を「しっかり握る」ことと「しっかり開く」ことなので、こういった運動をこまめにやりましょう。
・お風呂の中で動かす
・タオルを握る運動をする
タオルを使った運動については「足指の運動が上手くできない!?タオルギャザーのコツは「開いて⇒握る」だけ!」でやり方を解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
もしタオルを握るのが難しいようなら、足の指を「グー、パー」と運動しながら、タオルを徐々に使っていくといいですよ。
慣れてきたら、タオルに重りを乗せたりすると負荷をかけられるので、筋力をより強くすることができます。
足のアーチが崩れると?
足の裏の筋力が弱くなっていくと、いわゆる「アーチが崩れた」と言われる状態になります。
この足のアーチが崩れた状態を「扁平足」とか「開帳足」と呼びますが、こうなると足や膝などに影響が出るようになります。
・巻き爪
・外反母趾
・変形性膝関節症
こういった症状は、痛みが出始めると治るまでに時間がかかるので、日頃から足のアーチを保つようにケアしておきましょう。
もしも、足の指や爪が変形していたり、膝に違和感を感じるようなら、専門家に相談するといいですよ。
早めの対処が大切ですので、遠慮なくご相談ください。