小股でペタペタと歩く、いわゆる「ペンギン歩き」はあまり良くないと言われますが、冬場の凍結した道や、雪道を歩くときには、とても安全な歩き方です。
とはいえ、このペンギン歩きには、良い面もあれば悪い面もあり、普通の歩き方とは違うので、体にかかる負担も変わってきます。
そこで今回は、以下の3つのことについて、深掘りしながら詳しくお伝えしていきます。
・ペンギン歩きは滑りにくい歩き方
・ペンギン歩きは筋肉が疲れる
・ペンギン歩きは足元のトラブルの原因
ではまず、なぜペンギン歩きをすると滑りにくいのか、これについて解説していきますね。
ペンギン歩きが雪道や滑りやすい道に強いワケ
雪道や凍結した道を歩くときは、ペンギン歩きをすると転びにくくなります(バランスがとりやすいです)。
また、実際にそういう道をあるくときは、自然とペンギン歩きになっていることが多いです。
▼ペンギン歩きの特徴
- 小股になる
- 足首を固定する
- 膝を少し曲げる
- 手は振らない
こうやって歩くことで、思いっきり「かかと」を着いたり、地面を蹴り出さなくなるので、滑りやすい道でも安定して歩くことができます。
凍った道や雪道を普通に歩いていて、足をついた瞬間に滑ったり、蹴り出すときに滑ったり、そういう経験をしたことありませんか。
ただ、このペンギン歩きをすると、普段とは違った姿勢が続いたり、使わない筋肉を使ったり、それなりに体にも負担がかかるので気をつけたいです。
小股で歩くと股関節と骨盤が硬くなる
小股で歩くということは、股関節や骨盤をあまり動かしません。動かす必要がないからです。
とくに骨盤を固定しながら歩くので、腰の筋肉が硬くなって腰痛になりやすくなります。
足首を固定するからスネの筋肉が痛くなる
地面を蹴らずに歩くので、つま先をあげた状態で「足首は固定」したままになります。
そして、足首を固定しておくためには、すねの筋肉を使い続けることになるので、とうぜん筋肉痛になりやすいです。
膝を少し曲げたままだから太ももが疲れる
足首を固定しながら小股で歩くので、膝もやや曲がった状態が続きます。軽く踏ん張るような感じですね。
この踏ん張る状態というのは、太ももの前の筋肉、いわゆる「大腿四頭筋」を使うので、もちろん太ももも筋肉痛になりやすいです。
手を振らないから肩が凝りやすくなる
滑らないようにバランスを取りながら歩くので、手もほとんど振らずに、腕や肩に力が入った状態になります。
しかも、前屈みで歩くので、肩から背中にかけてずっと力が入った状態が続きます。当然ですが「肩こり」を起こしやすくなります。
ペンギン歩きをしたらケアが必要
このように、普段はスムーズに歩けている人が「ペンギン歩き」をすると、いつもと違った姿勢になったり、違う筋肉を使い続けるので、しっかりとしたケアをしておきましょう。
▼ペンギン歩き後のケア
- 太腿のストレッチ
- すねのストレッチ
- 足首のストレッチ
- 腰のストレッチ
- 肩甲骨まわし
こういった「ストレッチ」をしっかりすることが大切ですし、もちろんお風呂などで「マッサージ」をしておくのもいいです。
とくに、腰や肩というのは疲れが溜まりやすくて、痛みを出しやすい場所なので、しっかりとケアをしておきましょう。
「足指の運動が上手くできない!?タオルギャザーのコツは「開いて⇒握る」だけ!」でも紹介している足の裏の運動も、しっかりやっておくと疲れが残りにくいです。
ペンギン歩きを続けていると・・・
ペンギン歩きをすると、足の親指で踏ん張ることが多くなるので、もちろん足の指にも負担がかかるようになります。
しかも、足の指を曲げた状態で歩き続けるので、足の指だけでなく足の裏も疲れます。
・外反母趾
・巻き爪
・ハンマートゥ
このようなトラブルを引き起こしやすくなるので、指先の観察はしっかりしておきましょう。
足先のトラブルがひどくなると、治りにくくなったり、治すまでにかなり時間がかかってしまうので、日頃から指先はケアするようにしてください。
もしも、いますでに「足先が気になる」ようでしたら、遠慮なくご相談ください。