もし爪がなかったら・・・
あなたは
考えたことありますか?
爪にどんな役割があるかなんて、普段はあまり考えていませんよね。「爪は指先についていて当たり前!爪がないことなんて考えたことない」という人がほとんどではないでしょうか?
しかし爪は人にはなくてはならない大切な役割を持っています。もし指先に爪がなかったら上手に物をつかめません。全ての指が同じ感覚で強くもったり、赤ちゃんを抱く時のような柔らかで包み込むように指先を使うことはできなくなってしまいます。
足先に爪がなかったら歩くことさえ難しくなってしまいます。立つことも普段のように何気なく立つことができなくなってしまいます。
特に足の爪は体の体重を支えるといった大きな役割があります。それができないと普段の生活さえできなくなってしまいます。
爪は皮ふの付属器官です。手と足のそれぞれの指先を保護しています。また、爪・指それぞれの感覚が敏感であり、細かい作業をすることが可能です。
「爪」という漢字の成り立ちは、「手を上からかぶせて、下にある物をつまみ持つ形にかたどられ、つめの意味を表す(漢語林より)」ものです。つまり、爪は指腹に加える力を支えています。
指先の先端の部分では、骨は爪の中央の途中までしかなく、骨のない部分では、すべて爪が力を支えています。
爪の役割
- 爪圧(物を掴む 歩く)
- 保護(神経が集中している)
① 爪圧
指には指先まで骨が達していないので、爪がなかったらグニャグニャで【掴む】ことができません。 爪圧は跳ね返す力を持っているので物を掴む事が可能になります。
陸上や武道をされている方なら意識したことあると思いますが、足の指、地面を掴んでいませんか? タイヤでいえばグリップ。
足の爪にはこのグリップによって立ったり走ったり踏ん張ったり、地味に立ってるだけでも身体のバランスをとるためにグリップで地面を掴んでいます。
② 保護
指先には神経が集中しているんです。 何かに引っ掛けてガバッと剥離させた時の一瞬の痛み、ズキズキと静かに痛む指先。爪はこういう神経を保護するためもあり固いんです。
もし爪がなかったら?
手ですと物が掴みにくい、よくある”机の上の紙一枚が取りづらい”、といった状態になります。
足はちょっと深刻です。
足は上記で説明しましたが、地を掴んだりして身体のバランスを取っていたりします。走りにくい、踏ん張りにくいだけではなく、身体のバランスを失うことになって立つことも難しくなってきます。
それだけではありません。歩き方や姿勢が歪んでいろいろな症状が出てきます。頭痛、肩こり、腰痛、膝痛など治療してもなかなか改善しない状態になってきます。
それもそのはず、足指がうまく使えないので歩き方や姿勢が悪くなり、なかなか良くなってくれません。まずは爪を治さないと改善の道はないといっても過言ではありません。
足の巻き爪は基本的に、いきなり歩けないほどになることは稀で、だんだんと症状が進行していく傾向にあります。早めに巻き爪を理解し予防をしていけばそんなに悪化することはありませんが、「自然に治るやろう」「自分で治そう」とすればするほど悪くなるケースがほとんどです。
最後に・・・爪って大切です!なかったら困ります・・・
いつも患者さんにいうことは「予防は自分でできます。でも治療は自分でできませんよ」とお話しさせていただきます。
今日のブログで書いたような「もし爪がなかったら・・・」歩くことさえ困難になってきます。見た目も良くないですし、おしゃれもできなくなってしまいます。少しでも早く治療をしてください。巻き爪は自分で安易に治療しているとどんどん進行して取り返しのつかない状態になってしまうことがあるので気をつけてください。
巻き爪は・・・
早く気づいて早い治療が早くよくなる秘訣!