妊娠中って「爪の手入れ」がとても大変で、ふと足の爪を見たときに「黒くなって縦線が入っている」ことがあります。
これは「爪甲色素線条」と呼ばれるもので、妊婦だけでなく男性にもみられる状態です。妊婦特有のものではありません。
原因としては、爪に「色素沈着」が起こるからとされていて、色素が沈着してしまう理由もいくつかあるんです。
爪の色が黒くなる原因は「色素沈着」
足の爪の色が黒いのは、主に「色素沈着」が原因で、爪の根元にある「爪を形成する部分(爪母)」に、色素を作る細胞が入り込むからです。
多くの場合、爪の一部分だけが黒くなるんですが、まれに「爪の広範囲」が黒くなったり、爪だけではなく「皮膚」まで黒くなることもあります。
こういった状態のときは「皮膚がん」が疑われるかもしれないので、早めに皮膚科を受診するようにしてください。
なぜ爪に「色素沈着」が起こるのか
冒頭で「爪甲色素線条」というのは、爪に色素沈着が起こっている状態だと説明しました。
そして「色素沈着が起こる原因」というのは、いくつかあります。
▼「爪甲色素線条」になる原因
- 爪母にメラニン色素(黒い色素)が増加した
- 指先の怪我や靴などの圧迫による内出血
- カビや水虫による病変
- 初期の皮膚がん
この他にも「ホルモンバランスの異常」であったり「爪の老化」といったこと原因で、爪が黒くなる場合もあります。
指先の圧迫には要注意
妊娠中にハイヒールを履くことは無いと思いますが、スニーカーなど普通の靴を履くときでも「つま先の圧迫」には気を付けましょう。
妊娠も中期から後期になってくると徐々にお腹も大きくなり、つま先へ体重がかかりやすくなったり、指先で踏ん張ることが増えてきます。
つま先が窮屈な靴を履いていると、圧迫によって内出血を起こしたり、爪が曲がったりするので、つま先には「ゆとり」がある靴を履いてください。
スニーカー選びは「原因は?スニーカーを履くと親指の爪が痛くなる【スニーカー選びが大切です】」でも解説しているので、よければ参考にどうぞ。
足の爪は清潔にしておこう
妊娠中は「前かがみ」になることがとても大変なので、自分のつま先を見ることが少なくなりがちです。もちろん爪を切るのも大変ですし・・・。
当然、足の指や爪をしっかり洗えなくなることもあるんですが、不潔な状態が続くと「爪水虫」などになる可能性もります。
通気性の良い靴や靴下を履いて、足の指だけでなく爪も「しっかり洗う」ようにしましょう。
・ブーツなど通気性の悪いものは履かない
・コットン(綿)やリネン(麻)の靴下を履く
・五本指の靴下を履く
・帰宅したら足湯などで洗う
こういったことを意識しておくと良くて、とくに湿気の多い時期はケアが大切です。
妊娠中は爪の色もチェックしておこう
妊婦さんの健康状態は「爪の色」でも、ある程度わかります。
健康な人の爪は「ピンク色」をしています。
なぜかというと、爪の下の「毛細血管が透けて見える」からなんです。
・爪の色が変色している
・爪に線が入っている
・爪が割れている
・爪が曲がってる
こういった状態になっていると、健康状態になにか問題があったり、つま先に負担をかけた生活をしている可能性があるので、ちょっと注意が必要です。
とくに、妊娠中は「足先を気にする」ことが減りがちなので、忘れずに足元の観察もしておくといいでしょう。
ちょっと爪に異変を感じたら、遠慮なくご相談ください(「LINE」相談も受け付けてます)。