ランニング中とか、ランニング後に「膝が痛くなる」のは、意外とよくありがちなケースです。
・急に走ることを始めた
・とにかく走り過ぎ
・慣れない場所を走った etc
このように色々と原因はありますが、重要なのは「膝のどの部分が痛むのか?」ということ。
膝の「内側」「外側」「前方」「全体」によって、原因は異なりますから、もちろん対策も異なります。
まずは、どの部位が痛くなるのか、思い出してみてください。
それでは、部位毎の原因と対策を、解説していきますね!
膝の外側が痛い「腸脛靭帯炎」
膝の外側の痛みは「ランナー膝」とも呼ばれており、ランニングをしている人の多くがなりやすい膝痛です。
元々「O脚」だったり、足を着くときに「足の外側」に体重がかかる走り方、これらの理由で膝の外側に負担がかかって痛みが出ます。
「腸脛靭帯炎」と診断されるケースが多く、膝の外側にある靭帯の炎症です。
・下り坂を走る
・スピードを上げようとしたとき
・大股で歩いたとき
・階段の昇り降り
こういったタイミングで、膝の外側が痛くなるのが特徴です。
【膝の外側が痛いときの対策】
- 内股を締める筋トレ
- 足の裏全体で接地する
- 膝の外側をアイシングする
- 太腿の外側をマッサージする
- O脚用のサポーターを使う
膝の内側が痛い「鵞足炎」
元々「X脚」だったり「扁平足」だったりすると、足を着くときに「膝の内側」に衝撃が加わり、痛みが出てきます。
「鵞足炎」と診断されるケースが多く、膝の内側にある筋肉の炎症です。
・登り坂を走る
・走り始めたとき
・ダッシュする瞬間
こういったときに、膝の内側が痛くなるのが特徴です。
膝の内側が痛くなると同時に、ふくらはぎにも痛みを感じることもあります。
普段は痛みを感じなくても、膝の内側やふくらはぎを押したときに痛みを感じるのも特徴です。
【膝の内側が痛いときの対策】
- 足の指を握る筋トレ
- 膝の内側をアイシングする
- アキレス腱のストレッチ
- ふくらはぎ・太腿の裏のマッサージ
- 扁平足用のインソールを入れる
- X脚用のサポーターを使う
膝の前(お皿)が痛い「膝蓋靭帯炎」
走る姿勢が前かがみになっていたり、体重が前がかりになっていると、膝の前側に負担がかかり「お皿」の周辺に痛みが走ります。
これは「ジャンパー膝」とも呼ばれ、ジャンプを多くするスポーツでよく見られる症状です。バスケットボール、バレーボール、ハンドボール、などの選手に多く見られます。
「膝蓋靭帯炎」と診断されるケースが多く、膝の前側(お皿)にある靭帯の炎症です。
・下り坂を走る
・階段を降りるとき
こういった場合に、膝の前側(お皿)が痛くなるのが特徴です。
【膝の前側が痛いときの対策】
- お尻を締める筋トレ
- 膝の前側(お皿)をアイシングする
- 太腿の前側をストレッチする
- 太腿の前側をマッサージする
膝の全体が痛い「膝関節症」「半月板損傷」
膝全体が痛くなる場合は、少し注意が必要です。ひとまずランニングは中止して、安静にしましょう。
膝全体や膝の中に痛みを感じるときは、2つの原因が考えられます。
・変形性膝関節症
・半月板損傷
膝全体に熱をもったり、水が溜まって腫れたりすることもあります。
無理をしてランニングを続けると、一気に悪化してしまうケースもありますので、まずは安静にして様子を見ましょう。
「「ひざが痛い」ランニング中なら即中止!関節炎が原因かも!?」こちらも参考にしてください。
おそらく、日常生活でも「慢性的」に膝へ負担がかかっていると予想されるので、専門家に見てもらうことをオススメします。