運動不足の解消とか、ダイエットのためなど、最近は老若男女を問わず「ウォーキング」をしている人が増えてきました。朝や夕方など、車を運転していてもよく見かけます。
そこで今回は、体の治療をしている専門家の目線から、ウォーキングをするメリットと注意点をお伝えしていきたいと思います。
5つのメリットと2つの注意点がありますので、ウォーキングをするときの参考にしてもらえたら幸いです。正しい知識を知って、よりよいウォーキング生活を送りましょう。
ウォーキングのメリット
それではまず、ウォーキングのメリットについてお伝えします。メリットはたくさんあるんですが、重要なものを5つ取り上げました。
▼ウォーキングのメリット
- 血圧を下げて安定させる
- リフレッシュ効果がある
- 免疫力が高くなる
- 体力がアップする
- 骨が強くなる
血圧を下げて安定させる
血管の弾力性がなくなってくると血液を流すための圧力が高くなり、これがいわゆる「高血圧」と呼ばれる状態。ウォーキングをすると、血管が広がって血液が流れやすくなります。
しかも、ウォーキングを続けていると全身の隅々まで「血液が流れやすくなる」ので、正常な値まで、血圧も下がりやすくなります。
・脳卒中
・心疾患
こういった大きな病気には「高血圧」が深く関係しているので、血圧を安定させることは病気の予防にもつながる大きなメリットにもなります。
リフレッシュ効果がある
ウォーキングで体を動かすと、脳内では「ドーパミン」とか「セロトニン」といったホルモンが分泌されます。セロトニンは「日光を浴びる」ことでも分泌されるんです。
・精神の安定
・リフレッシュ
・平常心を保つ
セロトニンにはこういった効果もあり、ストレス解消にも大きく役立つとされています。また、ドーパミンには「うつ状態」を改善させる効果もあると言われています。
免疫力が高くなる
わたしたちの体の中には、体内に入ってきたウイルスなどを攻撃する「NK細胞」というものが存在しています。このNK細胞は、免疫力を保つために非常に大切なものです。
ウォーキングをすると「NK細胞が活性化」するので、自然と免疫力も高くなっていきます。
免疫力が高くなれば、風邪を引きにくくなったり、風邪を引いても治りやすくなるので、免疫力は体にとってとても大切なことです。
体力がアップする
定期的にウォーキングを続けることで、心肺機能が強くなり、足腰などの筋力も強化され、体力がアップしていきます。
さらに、筋肉がエネルギーを消費しやすくなるので、太りにくい体質にもなっていきます。ただ、ウォーキングだけでは「ダイエットの効果」は十分に引き出せません。
ダイエットの一環でウォーキングをするなら、糖質制限など「食事」にも気をつけるといいですよ。
骨が強くなる
ウォーキングのメリットとして大切なものがもう1つあって、それは運動をすることで「骨が強くなる」ということです。
とくに、女性は50代以上になると「骨粗鬆症」になりやすいので、日頃からの運動は大切です。
・カルシウムを摂る
・日光を浴びる
・運動をする
骨を強くするにはこの3つが必要で、カルシウムを吸収しやすくする「ビタミンD」の働きをよくするために、日光を浴びることが大切です。
また、骨というのは「圧力」をかけないと強くならないので、しっかり体重をかけるように運動をするといいでしょう。
ウォーキングのメリットは逆に注意点にもなる
ここまでウォーキングのメリットを5つに絞ってお伝えしましたが、これらのメリットは逆に注意点にもなるので気をつけてください。
▼ウォーキングの注意点
- やり過ぎると怪我をする
- 体に突発的な負担がかかる
やり過ぎると怪我をする
急にウォーキングを始めたり、何時間もやったり、とにかく運動のし過ぎはかえって体に負担がかかってしまいます。ウォーキングのやり過ぎには注意です。
・膝痛や腰痛
・外反母趾や巻き爪
こういったトラブルになることは意外と多いので、正しいフォームで歩くことを意識しましょう。
正しいフォームについては「ウォーキングの注意点をズバリ解説!ダイエットに大切なのはアレの使い方♪」を参考にしてみてください。
体に突発的な負担がかかる
準備運動なしで歩くと筋肉系の怪我をする危険もありますし、心臓へも負担がかかるので気をつけてください。
朝起きてから「1時間以上」経ってから、ウォーキングするようにしましょう。もちろん「準備運動」は必須です!
しっかり準備をしてウォーキングすれば、大きなメリットを得られるので頑張ってみましょう♪